どうも、たか (@takamos_couple) です。
突然ですが皆さん、毎日しっかり読書してますか?
昨今、数々のビジネス系インフルエンサーが、「読書しないやつはダメ」的な発信をしています。
そういう発信に感化されて、読書をするようになったという方もいるのではないでしょうか?
かくいう僕も、藤原和博さん著、「本を読む人だけが手にするもの」という本を読んでから読書量が激増した性質なので、似たようなものです。
インフルエンサーの発信の中には、賛同できない内容も数々ありますが、
殊、読書するべきという発信については、僕は首を縦に振ります。
そして、そんな僕の読書レベルを、また一段と上げてくれたなという本がこちら。
山口周さん著、「知的戦闘力を高める 独学の技法」です!
ハッとさせられる内容が随所にあり、すごく感動したので皆さんに紹介したいと思います。
それでは行きましょう!
▼「知的戦闘力を高める 独学の技法」 山口周 ダイヤモンド社
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その読書、意味ありますかね?
「「デキる人」というのは、教養を持っている。」と言われて久しく、
そのような教養のある人間になるために、読書をしている方も多いのではないでしょうか?(僕)
ただ、その読書の方法で本当の教養が身につきますかね?
人間の記憶力というのは実に乏しいもので、ただがむしゃらに読書をしたところで、
記憶というのはすぐに消えていってしまいます。
これでは、ただ読んだだけで、読書をきっかけとして一歩先に進むことができません。
一歩先とは何か?
本で得た知識を、実生活に活かすということです。
哲学者フランシス・ベーコンが「随想集」で綴った言葉が刺さります。
「信じて丸呑みするためにも読むな。話題や論題を見つけるためにも読むな。しかし、熟考し熟慮するために読むがよい」
フランシス・ベーコン「随想集」より
要は、「読書する際には、その本の内容が自分にとって利益になるかどうかをよく吟味しながら読書せよ。」ということだと思います。
これはすごく的を射ています。
知識を得るということ自体の価値というのは、インターネットが普及した今、急激に下がっています。
人間はもはや、知っているだけでは優位に立てないのです。
前漢時代の歴史家の司馬遷も著書「史記列伝」の中でこのように述べています。
「知ることがむつかしいのではない。いかにその知っていることに身を処するかがむつかしいのだ」
司馬遷「史記列伝」より
もちろん、読書は知識を得るために有効な手段の一つです。
しかし、俗にいう「デキる人」になるために、「がむしゃらな読書」のその先、
「実生活にその知識をどう活かすかを見据えた読書」をしていこうというのが、この本の趣旨です。
▼カップルの記念日プレゼントも、僕たちにとっては意味のないこと。
読書で知的になりたいのなら、テーマを決めよう
では、知識を活かすために読書をする場合、どういったことが重要になってくるのか、です。
著者は、「テーマを決めて、様々なジャンルの本を読むこと」を提唱しています。
ここで重要なのは、そのテーマはある程度粗くする必要があります。
テーマがはっきりしすぎていると、読む本というのはジャンルが限られてきます。
では仮にテーマを、「SEOについて詳しくなる」とテーマ設定すると、どのような本を読むことになるでしょうか?
恐らく、SEOの教科書的な本を読むことが多くなると思います。
これらの本は、SEOを知らない人にとって非常に有益であることは間違いないですが、ここから得られる知識は、あくまで基礎知識であり、
これをきっかけにした、その人独自のアウトプットにはつながらないのです。
だからテーマを粗くする。
この場合は、「ブログをたくさんの人に読んでもらうには」と設定すると、読む本のジャンルが一気に広がります。
SEOの基礎知識はもちろん、マーケティングの本、心理学の本、歴史の本からもエッセンスを拾えそうです。
確かに得た知識を、すぐに実生活に役立てることを考えると、無目的な、好奇心第一の読書は効率が悪いです。
しかし、他者と差をつけるような、独自のアイデアを生み出すのもまた、無目的な読書なのです。
粗くテーマを決めることで、読書のジャンルに一種の不確定性を入れ込むことが、短期的にも、長期的にも効果的である、と著者は主張しています。
こうすれば、即効性の知識と、今後のひらめきにつながる知識の両方を得ることができるわけですね。
僕もこれには賛成です。
目標がはっきりしすぎていると、言わばその目標に縛られてしまうのではないかと思うんです。
それでは読書を楽しめないですよ。
テーマが粗ければ、一見関係のないジャンルの書籍から、懸命にエッセンスを抽出しようとするので、
読書に対する積極性が増幅されるのでは?と思います。
▼テーマはあくまで自分で決めよう。
重要なのは「教養主義」に陥らないこと
僕がこの本を読んでいて一番刺さった言葉が
「教養を仕事の成果の埋め合わせにしない」
という言葉です。
仕事のできる人に対して、「仕事はできるけど教養はない」と言えたら、どれだけ楽だろうか?
しかしこれは詭弁です。
デカルトを知っていようが、仕事ができなければ、それはただの「デカルト大好きマン」です。
教養を持っていたところで、仕事でそれを使えなければそれはただの頭でっかちだぞ、と。
この部分を読んで、僕も頭でっかち側の人間になっていると気付かされました。
だから、教養を得つつ仕事に活かすために、テーマ設定が重要なんです。
皆さんも、この本を読んで、仕事のできる教養人になるための努力を始めましょう。
▼大学生はこっちも読んでね
まとめ
以上、独学の技法のレビューでした
今回紹介していないですけど、この本で一番好きな言葉が、こちらです。
「いくら皆さんが優れた独学システムを構築したとしても、ゴミのようなインプットを繰り返していれば、いつまで経ってもゴミのようなアウトプットしか生み出せないでしょう」
知的戦闘力を高める 独学の技法 P114より
しょうもない知識を「ゴミ」と表現していて、忌憚のない表現で著者が好きになりました。
今回紹介した内容の他にも、著者の行っている読書法や、知識の整理法など、ハウツーのような箇所もあるので、是非一読してみてください。
それでは!
▼めっちゃ勉強になる。読んで損なし。いやほんとに。
▼8月に読んだ本はどれも良かったですねえ
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