こんにちは、大学院修士1年のもす(@takamos_couple)です!
絶賛研究辛い勢です!!!!!
今日は私なりの研究がうまくいかなくて辛い原因とそれに対する解決策を考えてみました。
この記事が実験を頑張る人の参考になれば嬉しいです。というか未来で実験がうまくいかない自分に対しての励ましのつもりで書きます。
これから研究が始まるぞという大学3,4年生は研究室選びの大切さをまとめた記事があるのでそちらもどうぞ!
▼研究意味ないって思ってませんか
▼大学院生の生活は研究室で決まる!研究室の選び方
なぜ研究が辛いのか
はじめに申しておきますが研究が辛いのは私の主観であって、研究は大変だけど楽しいという人を否定する意図はありません。むしろ日本・世界の科学をより発展させてくれることを期待して応援しています。よろしくお願いします(?)
勉強が得意≠研究が得意
まず前提として研究するための知識と授業で習う知識って全然異なります。
研究はある学問においての未知を解明する、または不可能を可能にするなどとにかく最先端を走らなければなりません。でなければ世界中の他の研究者に抜かれてしまいますし、わかっていることに時間をかける意味も学問的にはないからです。
その研究の一端にいる理系学生諸君ももれなくその姿勢が求められます。英語論文を読んで知識を補充したり、そこから自分の研究への応用を考えたり、実験データと知識をもとにその原因を考察したり……。
知識だけが必要な勉強とは異なり研究は上記のサイクルを回す必要があるために、必ずしも勉強が得意だったら研究が得意、とはならないのです。
計画通りに進まない
未知に取り組んでるのだから当たり前といえば当たり前。でも私たち大学生って、主に受験やテストでは正解を答えて勉強してと訓練されてきたじゃないですか。正解?わからないから君が探せ!と言われると不安ですよね〜。
しかも学部のときって再現性を疑わない純粋なものだから「論文の通りに実験すればできる」と信じて実験して全然上手くいかない!!もういやだ〜!!ってなりませんか?
それを何回も繰り返すうちにああ、実験は上手くいかないのが普通なんだとわかるのですが、それまでとにかく失敗続きでしんどい。
実験以外も忙しい
実験だけが忙しいわけじゃない!ゼミの準備に論文探し、授業や就活、学会準備、事務作業、学費を稼ぐためのバイト……。
私のようにタイムマネジメントや自己管理が苦手だと締め切り忘れたり提出物忘れたりでもうてんやわんや。
特に修士1年が授業と実験と就活スタートで超忙しい
基本的に昼間は研究室で研究するように指示されるところがほとんどなので、学部生の時とは全然違う生活リズムを送ることになります。大学院生と大学生って見た目はほとんど変わらないのに、自由度は全然違うのです。
無給
大学院に学費を納めて、一人暮らしをして、毎日8時間の研究活動をしていると「なぜタダで働いてるんだ?」という気持ちが湧きます。もちろん大学の設備をお借りして図書館も使い放題で実験もし放題でこんなに良くしてもらってるじゃないか……とは頭でわかっていても、辛いときは労働の見返りを求めてしまう。
週3のバイトでは月●円稼げるのに、それよりもっと頭を使ってもっと時間も割いてる研究でお金を稼げないことに理不尽すら感じます。
しかも大学院生は日本の22歳の人口比でいったら約6%しかいない存在で。まだ学生やってるの……と思う人のほうが多い現実もあります。特に地元が田舎なほど周りの目が痛い。
申し訳なさ
個人的にコレがトップです。研究室で実際に手を動かして実験をするのは学生ですが、それを指導監督する教授を始めとしたスタッフがいます。
科学のために、研究を進めるために、部下である学生に研究テーマもお金も設備も与える教授が誰よりもその研究の結果を待ち望んでいる訳です。それなのに自分がやっている実験がことごとく上手くいかないと劣等感を感じずにはいられません。
私の所属する研究室のスタッフは研究の世界では珍しい(?)善人で、パワハラもしなければ実験のプレッシャーもかけてきません。それが余計に申し訳なさにつながってます。
研究室によっては上からのプレッシャーを感じることもあると思います、それもつらいな……。
コミュニティが狭い
大学院生ともなると、クラスやサークルといった大人数のコミュニティから離れる人が増えます。一人暮らしだったり、このご時世で友達とも「落ち着いたら遊ぼうね」の言葉を最後に連絡できなかったりと、研究室のコミュニティだけに属する大学院生が多いと思います。
複数のコミュニティを持っていたならば、ひとつのコミュニティでの失敗や辛さを全体の割合で考えれば小さくできます。クラスが嫌いだったならばサークルで楽しめばいいのです。
しかし、研究室だけのコミュニティで研究が辛くなると、自分の生活すべてが辛くなってしまう恐れがあるのです。悲しいことですが、閉鎖的な思考になり鬱になって体を壊すケースが大学院生には珍しくありません。
研究が辛いときの対処法
自分がなぜ研究が辛いのかをはっきり言語化できたら、辛い原因になんとか対処してみましょう。私が考える対処法をご紹介します。
上司に相談する
狭いコミュニティで悩みをひとりで抱えてたら秒で精神壊れます。
そもそもどんなに実験が個人プレイでも、研究は組織の中で行うものです。貴方の悩みは研究室全体の悩み。とにかく相談しましょう!それも教授たちの仕事のひとつなので変に引っ込まなくていい。しかも上司は研究のエキスパートなので、我々学生がもつ疑問を3秒で解決できるポテンシャルを持ってます。なので、特に研究や実験が行き詰ったときは悩むよりも相談したほうが早く解決します。
また、相談といっても研究や実験に関することだけでなく、現時点で困っていること(お金がない、気分が上がらない、実験が辛いと話してもいいと思います)も共有しておくべきです。辛いと言わないと、意外と上司はそのことに気付かず「いつも元気に実験やってるなー」と見られてほおっておかれて自爆します。学生の自爆は先生にとっても大きな損失ですから、相談すれば大学の支援プログラムや就活の推薦などいろんな解決策を考えてくれるはずです。とにかく話そう!
何かしらの研究活動をする
学校を1日休むと次の日余計に行きたくなくなりますよね。
私はそれで中学とか休みがちになって家で鬱っぽくなった経験があるので、1日に少しだけでも実験や研究に関することをこなすようにしてます。
今日はスライド1枚いじったぞ、とか目標は低くて結構。とにかく「何もやってない」と自分が過去の自分を責める構図を作らない工夫が必要です。
ただし、実験に関しては計画も反省もなしに闇雲に手を動かすのはおすすめしません!試薬も時間も無駄に消費するだけです。最も勝算が高い実験計画を考えて実行しましょう。
雑談をする
同期や先輩後輩と話しましょう。研究の話でもいいし、全然関係ない雑談でもいいです。人と話すだけでも気持ちは軽くなりますが、できれば弱音を吐ける環境を作ると研究室全体のためになります。同じような研究をすれば、必ず似た悩みを抱えるもので、そういうときに「辛い」と心情を吐露できる環境がないと、ひとりひとりが苦しみを抱え込んで研究室に来れなくなるからです。
私のいる研究室では色んなトラブルが日々起こります。なので辛いんです、というと実は私も辛いという仲間も見つかってお互い励ましあえます。辛いことを我慢する雰囲気を研究室内で作ってはいけません。
お金を稼ぐ
目に見える報酬がない大学院生だからこそ、お金を稼ぐ楽しみを生活に組み込むのがオススメです。研究は無給だけどそれ以外の時間でお金稼ぐからいいもんね~~余裕~~という気持ちになれますよ!
アルバイトも悪くないですが、私はネットを利用して収入を増やす方法がいいと思います。大学院生はただでさえ時間もないし体力もないので、接客や販売などの時給労働は思うように稼げないし身体が壊れます。
とにかく自分が興味のある分野のお金の稼ぎ方を調べてみましょう。私の場合、絵を描く趣味があったので「イラスト 稼ぎ方」で調べてやり方を学びました。
また、ブログ運営というストック型の収入源づくりにも挑戦中です。今収益がゼロでも、数か月後に収入が入ることを夢みてコツコツ記事を投稿しています!大学院生、ブログやろうぜ~~!!
休む
頭がボーッとする、眠くて眠くてたまらない……と身体が休め!のサインを出したら休みましょう。小さいサインをなめないほうがいいです。数日休んだら回復するところを無理し続けたら、下手したら数年動けなくなります。
特に真面目で休むことが苦手な人ほど大学院では脱落するイメージ……。義務教育中に刷り込まれた「毎日登校するのが偉い」という価値観は捨てて、研究のパフォーマンスを上げるため……いや、自分の身体を壊さないために休もう!!!!!!!!!!
休むコツは朝早くにメールで「熱が出たから欠席します」と連絡を入れること。このご時世で熱があるやつを無理やり研究室に来させる人間はいないし、むしろ来るやつのほうが迷惑という時代なので。休もうかな〜と悩んでる時間はもったいないぞ!メールをした途端に身体は楽になるんだから!!
研究は辛いけど大学院にきてよかったと思う
大学院に入学して通うにはお金も時間もかかります。その結果、研究が辛いと嘆いている私ですが、大学院に進学したこと自体に後悔はしていません。
大学院で研究したことで研究が好きではないことがわかったからです。
研究室という特殊な環境の中で研究・実験を行った結果、自分はクリエイティブなこと・未知に挑戦すること・実験をすることが好きじゃないと気付いたし、逆にコツコツと確実に積み上げること・事務作業・マニュアルに即した測定が楽しいと感じることも発見しました。
やはり何事も経験しなければ自分に合ってるか合ってないかわからないものですね。
その知見を得た私は、研究職を支える技術職のほうが向いているかもしてないと、今まで考えていなかった新しい進路への興味も芽生えました。
またありがたいことに論文や学会など社会に向けて発表する機会を設けていただき、プレゼンテーションや論理的説明のやり方を学び実践することができましたし、論文には自分の名前も残り実績を積む、という経験をさせて頂きました。
一番は人に恵まれたことです。研究室のメンバーはみんな個性ゆたか、いろんな考え方をする人が集まっていて話すだけで楽しいし勉強になります。いろんなバックグラウンドを持った人間が集まるのは大学院のいいところです。
これらの経験は大学院にきて研究しなければできなかったでしょう。だから今辛くても後悔することはありません。
大学院という狭い世界で生きていると別の人の生き方が見えなくなってしまいます。そんな中、私は本を通じて様々なライフスタイルを知って心が軽くなりました。中でも気持ちが楽になった本を紹介しておきます。
▼京大卒ニートのphaさんの本。みんなと比べない。
▼20代で隠居した大原扁理さんの本。「嫌いなことで死なない」が響く
まとめ
研究が辛い原因と対処法考えてみました。
身体を壊さない程度に頑張りましょうね~~!!!!
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