どうも、たか (@takamos_couple) です!
修士課程に在籍し、日々研究に追われている方の中には、
「修士って研究成果なしでも修了できるって本当?」と気になる方が多いはずです。
結論から申し上げますと、成果なしでも大体修了できます!
今回の記事では、何故そう言い切れるかについてまとめています。
修了できるかどうかで悩んでいる時間は非常にもったいないです。修了はできるので安心して日々の研究に取り組んでください!
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修士課程の修了要件は?
まず日本の修士課程の修了要件について文部科学省で下のように定義されています。
修士の修了要件では、①二年以上の在学(優秀な学生は一年以上)②30単位以上の修得の他、③修士論文又は特定課題の研究成果及び試験への合格(平成18年3月の院設置基準の改正で、特定課題の研究成果及び試験の合格が追加。)が課されている。
修士課程・博士課程の関係について | 文部科学省
フワッとしている、、、
結局これは、「単位さえ取れればあとは教授の一存で修了できるかどうかが決まる。」という意味です。
ということは、教授から相当目の敵にされていなければ修了できるということになります。
ここからその理由をまとめていきます。
修士を修了できる理由は?
まず修了できる理由を一言で表すと、「学生を留年させると皆が損をするから」です。
教授をはじめ、学生、副査の先生も全員が損をすることになります。
それでは1つずつその理由をまとめていきます。
教授にメリットがない
基本的に教授は学生を留年させたくないです。
理由としては主に2つあります。
留年させるのはめんどくさい
教授は学生を留年させることを面倒だと思っています。
学生を留年させるためには会議でその理由を説明するなど、面倒な工程が発生します。
教授は大体が多忙で、日々業務に追われています。
そんな中成果が出せなかっただけの学生を、わざわざ時間と労力を割いて留年させることはあまり考えられません。
その上、来年度また指導を行う必要があるため、面倒を見る学生数が増え、負担が大きくなります。
現に私の所属した研究室でも、休学して留年しようとした学生を必死で引き留め、半ば無理やり修了させていました。
このように、教授にとって学生を留年させることは短期的にも長期的にも負担が増えるだけの面倒なことなのです。
成果の出ない学生は残したくない
修士の研究成果はどんなテーマを振られるか、どんな上司の下につくかに大きく左右されるため、個人の能力に帰結することは難しいです。
しかし当然、研究成果が出ていない学生は教授にとって良い印象はなく、そのような学生をわざわざ労力を割いてまで留年させようとはしません。
なぜなら、研究をさせても結果が出ずにお金の無駄になるし、成果を出せない学生に労力を割くのはコスパが悪いためです。
そのため、
使えない学生なのでいてほしくないな、、、
研究テーマが悪かったのでさっさと修了させてそのテーマを終わらせたい、、、
と思いつつ、どうにか穏便に修了させようと考えるはずです。
現に同学部の他研究室では、実験をしない、ゼミでの発表もすっぽかす、態度も悪い学生を追い出す形で修了させていました。
このように、教授は学生を留年させてもメリットが全くないため、基本的には修了させたいと考えています。
学生にメリットがない
ご存じのとおり、留年は多くの学生にとってメリットがありません。
学生が修了できるかどうかが決まるのは大体修士2年の冬です。
この時点で就職先は決まってあとは修了するだけの人が多いと思います。
この学生を留年させても学生にとってプラスに働くことの方が稀です。
特に理系の大学院の方は大学から推薦をもらって就職を決めた方も多いと思います。
この学生を留年させるとなると、企業の新卒採用の関係者の方々、学部の就職担当教員の方々に迷惑をかけることになります。
このように、学生の将来に悪影響を与えかねないほか、多くの関係者に迷惑をかけることになるのです。
そこまでの不利益を学生に被せ恨みを買うくらいならば、大体の教授は穏便に修了させる選択をすると思います。
副査にメリットがない
修論提出時には主査と副査数人による審査があります。
これによって審査に落ちることがあるかもしれないと思うかもしれませんが、大丈夫です。
副査の審査は基本はお飾りで、修了には影響しません。
その理由を1つずつまとめていきます。
教授にメリットがないことを知っているから
1つ目は留年させたとしても主査の先生にメリットがないことを、当事者としてよくわかっているためです。
副査が出しゃばって不合格にしても主査の先生にただ迷惑をかけるようなものになります。
そうなれば主査の先生との不和にも繋がりかねず、自分の仕事に影響が出る可能性があります。
ある程度気の遣える人物ならば、波風を立てないように適当に合格を出すはずです。
副査の先生は自分の研究の専門家ではない
2つ目は副査の先生は自分の研究の専門家ではないためです。
副査の先生は基本的に研究室外の先生がなることが多いと思います。
現状大学の研究は細分化されすぎており、他研究室の学生の修士論文に対し理路整然と間違っていると指摘できる先生は多くはないと思います。
ですので、多少論理が無理やりでも受け流す先生が多いと思います。
何なら副査の先生修士論文しっかり読んでなかったんじゃないかと僕は踏んでる。
ですので副査の先生による審査はお飾りで、心配する必要がないのです。
全員にメリットがない
このように修論審査に関わる全ての人にとって、学生を留年させてもメリットがなく、修了してもらった方が都合がいいということが分かります。
このことから、毎日研究室に顔を出して、ある程度のデータ(≠成果)を持っている学生をわざわざ留年させることはないということが分かります。
もちろん、性格に難のある教授からは修了できないと脅される可能性もありますが、そうなって困るのは教授も一緒であるということを認識して、強い心を持って研究に取り組んでください!!
まとめ
以上、成果なしでも修士は修了できる!でした!
冒頭でも述べましたが、「修了できないかも、、、」と悩んで時間を浪費したり、気分を落としたりするのは非常に不毛です。
確実に大丈夫なので、不安になったらまたこの記事を読んでもらえればなと思います!
大学院生に幸あれ!それでは!
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