何でポジティブじゃなきゃいかんの?【アメリカ病レビュー】

大学生

どうも、たか (@takamos_couple) です。

皆さん、前向きな人、目標に向かって努力している人にどういう感想を抱きますか?

多分、すごく好印象を抱くと思います。僕もそうです。

だからこそ今回読んだ本、「アメリカ病」はそういった自分の価値観を揺り動かすものとなりました。

世間的に好ましいとされている概念にとり憑かれて、ストレスをため続けてしまう人々のエピソードの数々は、自分の価値観を考え直すきっかけとなりましたので、皆さんにも紹介したいと思います。

それでは行きましょう!

与えられた「正解」に縛られるアメリカ人たち

ポジティブシンキングって皆さんご存じですよね?

1950年代に”the power of positive thinking”(邦題「積極的考え方の力」)がベストセラーになったことで、米国内でポジティブシンキングブームが巻き起こりました。

1980年代ごろになってもその人気は衰えず、ポジティブシンキングセミナーなるものが生まれるまでになり、セミナー講師がポジティブシンキングにより人生が好転すると説き続けます。

講師だけではなく、ポジティブシンキングの有用性を、歴代大統領や有名スポーツ選手が語り、免疫が上がるなど、医学的観点からこれを支持するまでに至り、まるで人生を必ず成功に導くツールのように語られます。

ここまで来ると、おとなしくポジティブシンキングに身を任せればいいのではないかと思えてきますが、ここにアメリカの病気が隠れていると著者は語ります。

何が問題になってくるかというと「ポジティブシンキングこそが正義」と執着する人々が出てくることにあります。

こう思っている人は往々にして、自分の考えが絶対であり、他の考え方に対して排他的になる傾向があり、相手どんな状況かも考えず、「辛い時こそ前を向こう」といった気持ちを踏みにじる無責任なアドバイスを送ってしまいます。

大病を患って苦しんでいるときや、鬱になってしまってふさぎ込んでいるとき、果たして物事をポジティブに考えられるでしょうか?

ポジティブシンキングの押しつけは、他人を苦しめることになりうるのです。

そういった価値観の押しつけは、自分にも牙をむくことになります。

理想の人物像を周りから刷り込まれ、そのように振舞うことこそが正義と思い込み、外面ばかりに囚われて、ストレスに苛まれる人が多いといいます。

これって、アメリカに限った話じゃなくて、私たちの身の回りにもよくあることですよね。

「~はこうあるべきだ!」という執着に苦しめられる経験は、僕にもたくさんあります。

同じように苦しんで、精神科に通う人間がいるという事実を知れたことは、僕にとって物事を俯瞰する材料をくれましたね。

▼不要な情報は遮断してしまうのも、苦しまないための一手かもね

アメリカンドリームというウソ

アメリカには、アメリカンドリームという成功の概念が存在しています。

アメリカでは、チャンスは均等に与えられて、それをつかむかどうかは自分次第という概念です。

人生における成功をどう定義するかにもよりますが、少なくとも経済的成功という観点においては

このアメリカンドリームはただの神話だと筆者は考えています。

アメリカンドリームの中で最大の夢は経済的成功を手にすることだが、白人と黒人の経済r的不平等をはっきり示すデータがここにある。米国の白人の55%は25歳から75歳の間に最低一年間は経済的な豊かさを経験でき、45%は最低1年間貧困を経験する。一方、黒人の場合は同条件で経済的ゆたかさをけいけんする人がわずか12%、そして貧困を経験する人が88%となる(セントルイス・ポスト・ディスパッチ紙、2002年2月7日付)。

何十万、何百万の人々が必死に働いても貧困を抜け出せない事実が広く報道されることは少なく、非常にまれに出てくる「アメリカンドリーム」を成し遂げたものをほめそやすばかりと非難しています。

こういう現象は日本にもありますよね?

経済的に成功した人が、自分の成功談を発信し、

結局はその人の置かれた環境が良かったり、偶然も重なった成功なのに、それを自分の努力の結果と評価して発信します。

もちろん努力は必要ですが、それだけの問題ではないと思うんですよね。

人生の行く末は環境と自分、半々の作用によって生じるものだと思います。

だから、「努力をすれば報われる、だから努力を続けなければならない」と強迫観念に揺り動かされる必要はないと思います。

もし僕が仮に何らかの形で成功できたとしたら、「たまたまそうなりました。」と言えるだけの客観性を持っていたいですね、、、

▼しなきゃいけないことじゃなくて、やりたいことを考えていたいですね

感想

この本は、アメリカの実態を知るという目的で読むと、恐らく低評価になるかなと思います。

そもそも、出版されたのが2003年ということもあり、情報が自体が古くなっているであろうと考えられるというのもありますが、正直、この本に記されているアメリカ人の心に棲みつく病は、全世界にあると思います。文の量の制限からか、一つ一つのエピソードの深堀りはされておらず、そこらのニュース記事に書かれている文章の寄せ集めのような印象すら受けます。

しかし、「これこそ人が歩むべき道だ!」と言わんばかりの主張に影響され、それに固執し、周囲の人、自分自身を苦しめる、一見幸せそうな人々のエピソードの数々は、わが身を顧みる良いきっかけを与えてくれたように思います。

なぜ自分はマッチョになりたいのか?健康でいたいのか?何かに向かって努力していたいのか?そういった、自分のモチベーションの根源を考え直すきっかけになりました。

まとめ

以上、アメリカ病レビューでした!

今回の記事以外でも、書評記事書いてますので、こちらもどうぞ!

それでは!!

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